伝えたい気持ちを、どれだけ言葉にできているかなぁ?
入退院を繰り返していた父でしたが、お正月を前に無事退院でき、家族みんなで喜んでいたのは、もう何年も前の出来事です。
明日は元旦。家族みんなで集まって、楽しく過ごすはずだったのに。
父が救急車で運ばれたと母から電話がきたのが、夜中の3時くらいのことでした。
私達が病院に着いた時、父はもう意識もなく、心臓マッサージをされている状態でした。
これが最後?
もっともっと、話したいことあったのに。ずっと甘えてばかりの娘だったから、これから親孝行のやり直しを、するはずだったのに。
そんなことばかり考えてました。
亡くなってからも、しばらくはそんな後悔の気持ちばかりでずっと泣いてました。
そんなとき、父が夢に出てきてくれたんだ。
「パパー、私ね、パパと話したいこといっぱいあるんだよ!」
「おーっ、そーかそーか。なんね、なんね?」
「あのねっ、あのねっ、、、。」
だけど、結局、泣いてしまって何も言えなかった。
「わかってるよ、わかってる」
そう言って父は笑ってくれました。
そう。言わなくてもわかってもらえてた。
だけど、それは相手が理解しようとしてくれるから。
ほんとはやっぱり、言葉にしなきゃ伝わらない。だから、言葉にすることがとても大切なことなんだと改めて思う。
そう思った反面、相手の気持ちをわかってあげられるようなやさしい人間になりたい。そう思います。
だって、こんな後悔はもうしたくないから。