ねぇ。ママ。
知ってる?
ママは、私の自慢のお母さん。
運動会の親子リレー、いっつも一番に走って来てくれたよね。
ドッジボールも、すごーく上手くって、バンバン当てて、めっちゃかっこ良かったし。
授業参観の時、どのお母さんよりも目立ってた。
ほんとにほんとに、私の自慢のお母さんだったんだ。
しっかりもので、負けん気が強いけど。
パパのことが大好きで。
いつもパパの横で、嬉しそうにニコニコしているママのことがかわいくて、大好きだったんだ。
だんだんと歳をとってきて、今まで出来てたことが少しづつできなくなってきて。
手際の良さも、気の強さも、昔程ではなくなってきて。
今では、一人で歩くのも心配なくらい。
だから。
転ばないように。
飛び出さないように。
ぶつからないように。
母の手をしっかりと握りながらいつも思うんだ。
きっと、母も、こんな気持ちで小さな私の手を握っていてくれたんだね。
おかげさまで。
ありがとう。
こうやって少しづつですが。
恩返しさせてね。