子どもって、欲しいときにすぐにできるものだと思ってた私。
だけど、いざ欲しいと思ったら、なかなかできなくって。長い不妊治療の末、ようやく結婚8年目に我が家にも双子の兄妹がやってきてくれたんだ。
双子を妊娠する前、流産の経験があった私には、とにかく無事に産める自信がなくて、いつも祈るような気持ちで過ごしていたの。
切迫流産を乗り越え、ちょっと落ち着いたかと思ったら今度は切迫早産で、3ヶ月の入院。
お腹の張りを押さえるための薬を24時間点滴して、病室から出ることさえも禁じられ、トイレ以外はベッドの上、という生活だったけど、それでも不安で不安でしょうがなくて。ちょっと出血したからって、泣いてナースコールしたり、トイレにいくのさえ、怖くって、心臓はいつもバクバクしてて。
そんなとき、お見舞いに来てくれていた母が言ったんだ。
「子どもなんて、元気に産まれて来るのが普通なのよ。なんの心配がいるね!?」って。
そう。
その時の私には、妊娠したことが奇跡になってたから。だから、無事に産むってこともすっごい奇跡のように思ってたんだ。
だけど、母のその言葉で、「そっかあ。私、そんなに心配しなくってもいいんだ」って思えて、スッゴク気持ちが前向きに、そして、強くなれました。
「大丈夫、大丈夫。ちゃんと元気に産まれて来てくれる。」そう思うことができました。
いま、こうして、3人の子どもたちに囲まれて、毎日がてんやわんやですごしてられるのは、あの時の母の言葉があったから。
そして、
「何も心配することはない」そう言いながらも毎日お見舞いにきてくれてた母が、実は誰よりも心配してくれてたのかもなぁ。って、改めて思う。
そんな母も今では、私が娘であることをすっかり忘れてしまいました。
それでも、私は、変わらず母の娘。
何度だって自己紹介するよ。
あのさぁ。ママ。
ずっとずっと、ありがとう。
私はママに何をしてあげられるかな❓