母が作ってくれるお弁当にはいつも、ちっちゃな便せんの手紙がそえられていました。
部活動がんばってね。とか、風邪早く治してね。とか、今日の卵焼きはちょっと甘さがたりないかも。とか、他愛もない短い文章だったけど、毎回とてもたのしみに、でも、ちょっと照れくさくって、まわりにきづかれないようにこっそり読んだりしてました。
歳をかさねるごとに、あんなにシッカリ者だった母が、今ではまるでこどものよう。いつも私を頼ってきてくれるので、私も、ついつい勘違いして、「してあげている」気持ちになってました。
だけど、最近思うこと。
「親は、親」そう、どんなに歳をとっても。
立場が変わることはないんだよなぁ。
だとしたら「してあげている」って思っていたけど、ほんとは、やっぱり母からしてもらっていることの方が断然あって、私が「してあげている」って思ってたことは、母のそれにくらべれば、全然大したことではないんだろうなぁ。
「親って、すごい!」
親の愛ってほんとに、ありがたいなぁ。親の愛にはかなわないや。
パパとママ、二人の娘に産まれてきて、ほんとに嬉しいよ。
ありがとね。